苔玉・盆栽の育て方
苔玉の管理
置き場所
苔玉を室内に飾るのイメージを持っている方が非常に多くいますが、室内だと光量が足りなかったり、エアコンなどで空気が乾燥していたりと、植物にあまり適した環境ではありません。そのため、室内に飾って楽しむのは長くても1週間程度にすることを推奨します。その際も、エアコンの風が直接当たるような場所は避けます。
屋外では、風通しの良い、明るい反日陰に置くと良いです。板を敷いたり、お皿を置いたりして、地面に直置きするのは避けます。環境が悪いと何らかの不調が現れますので、その際は置き場所を変えてみてください。
水やり
植わっている草木はもちろん、苔も植物です。そのため水やりが欠かせません。
プランターや花壇にジョウロで水をかけるように、苔玉に水やりするのはあまり良くありません。上から水をかけるだけだと、苔玉の内部まで水が浸透せず、表面の苔だけに水を与える状態になってしまいます。苔は元気なのに、植わっている草木が枯れてしまう、なんてこともあります。その点に配慮して、水やりをする方法がいくつかあります。
① 上の画像のように、水を張った容器に苔玉を入れる「ドブ漬け」という方法があります。この状態で水に5~10分程度浸しておきます。内部まですばやく水を吸収させることができるので、苔玉や盆栽の水やりを忘れてしまった際の応急処置も、この方法を用います。
② 苔玉の下に敷いているお皿に水を張る方法。この方法だと、毎日手軽に水やりができます。表面の苔に水を伝わせて、お皿に水を溜めるようにすることで、内部に水を吸わせるだけでなく、苔の乾燥も防ぐことができます。常にお皿に水が溜まっている状態だと、根腐れを起こしてしまうので、その点には注意が必要です。
①と②のいずれ方法でも、重要なのは内部まで水を吸わせることです。
ミニ盆栽の管理
置き場所
置き場所については、苔玉と同様です。
水やり
ジョウロなどで普通に水やりをすることで、管理することができます。表面に張ってある苔で、内部まで水が染みない場合があるので注意してください。また、ジョウロがない場合、コップやペットボトルで代用したり、水道の蛇口から直接水を上げたりすることも可能です。勢いよく水をかけると、用土が流出することがあるのでゆっくり上げるように気を付けてください。